EXAMPLE / 日本政策金融公庫 創業計画書
創業計画書の記入例【カフェ開業】全9欄を埋めた見本と数字の根拠
bizlyai編集部更新
個人事業として、駅から徒歩5分の商店街に16席のカフェを開業する例。飲食店での勤務12年(うち店長7年)の経験を活かし、自己資金200万円と公庫からの借入400万円などで開業する計画。
この記入例は架空の事例です。人物・店舗・見積先は実在せず、数字は「客単価 × 客数 × 営業日数 → 原価 → 経費 → 利益 → 返済」のつながりを示すために置いたもので、業種の平均値や公庫の審査基準ではありません。ご自身の計画では、見積書・勤務先の実績・競合の価格など、確認できる根拠に置き換えてください。公庫が公開する業種別の記入例は 日本政策金融公庫「各種書式ダウンロード(国民生活事業)」 にあります。
この例の前提
- 業態: カフェ(個人事業)。16席、テイクアウト併用。定休日 週1日、月26日営業
- 客単価 900円。創業当初 1日40人、軌道に乗った後 1日60人
- 原価率 32%(コーヒー豆・食材・包材)
- 人件費はパート1名(創業当初)→ 1.5名分(軌道後)。本人の人件費は利益から
- 家賃 15万円(共益費込み)、支払利息は月1万円で概算
- 開業資金 650万円 = 設備資金 450万円 + 運転資金 200万円。自己資金 200 + 親族 50 + 公庫 400
日本政策金融公庫 国民生活事業 / 創業計画書(日本政策金融公庫)
1創業の動機
創業されるのは、どのような目的、動機からですか。
2経営者の略歴等
略歴には、勤務先名だけではなく、担当業務や役職、身につけた技能等についても記載してください。
| 年月 | 内容(勤務先・担当業務・役職・技能) |
|---|---|
| 2014年4月〜2019年3月 | 株式会社○○珈琲(都内カフェチェーン)。ホールスタッフから副店長。ドリンク・フードの調理、接客、発注を担当 |
| 2019年4月〜2026年8月 | △△カフェ(個人店・20席)店長。仕入先の選定、パート4名のシフト管理、月次の売上・原価管理、SNS運用を担当。在任中に月商を約1.3倍に |
| 2025年6月 | □□焙煎所のバリスタ講習(抽出・焙煎の基礎)を修了 |
3取扱商品・サービス
| 商品・サービス | 売上シェア(%) |
|---|---|
| ドリンク(ハンドドリップコーヒー、ラテ、紅茶、ソフトドリンク) | 45 % |
| フード(ランチプレート、トースト、季節のスープ) | 40 % |
| 焼き菓子・コーヒー豆の物販 | 15 % |
| 合計 | 100 % |
4取引先・取引関係等
| フリガナ / 取引先名(所在地等) | シェア(%) | 掛取引の割合(%) | 回収・支払の条件 |
|---|---|---|---|
| 一般個人(店頭での飲食・テイクアウト) | 100 % | 0 % | 現金・キャッシュレス決済(売上の翌営業日〜月2回入金) |
| フリガナ / 取引先名(所在地等) | シェア(%) | 掛取引の割合(%) | 回収・支払の条件 |
|---|---|---|---|
| □□焙煎所(コーヒー豆) | 40 % | 100 % | 月末締め翌月末払い |
| 株式会社△△フーズ(食材・包材) | 35 % | 100 % | 月末締め翌月末払い |
| 近隣のベーカリー・農家(パン・野菜) | 25 % | 0 % | 現金(納品時) |
5従業員
6お借入の状況
法人の場合、代表者の方のお借入(住宅ローン、自動車ローン、カードローン等)についても記載してください。
7必要な資金と調達方法
| 内容(店舗・工場・機械・車両など、見積先) | 金額(万円) |
|---|---|
| 店舗内装工事(厨房区画・客席・電気ガス工事。見積: ○○工務店) | 230 万円 |
| 厨房機器・エスプレッソマシン・冷蔵庫(見積: △△厨房機器) | 110 万円 |
| 店舗の保証金・礼金・仲介手数料(家賃15万円 × 4.5か月分程度) | 70 万円 |
| 看板・食器・テーブル・備品 | 30 万円 |
| ホームページ・ロゴ・開業告知の印刷物 | 10 万円 |
| 合計 | 450 万円 |
| 内容(商品仕入・経費支払資金など) | 金額(万円) |
|---|---|
| 開業時の商品仕入(豆・食材・包材) | 30 万円 |
| 経費支払資金3か月分(家賃・人件費・水道光熱費) | 120 万円 |
| 予備資金(売上が計画を下回った場合の備え) | 50 万円 |
| 合計 | 200 万円 |
必要な資金 合計650 万円
調達の方法 合計650 万円
必要な資金と調達方法の合計が一致しています。
8事業の見通し(月平均)
創業当初と、軌道に乗った後(○年○月頃)の月平均の見通しを記入してください。
| 科目 | 創業当初(万円) | 軌道に乗った後(万円) |
|---|---|---|
| 売上高① | 94 万円 | 140 万円 |
| 売上原価②(仕入高) | 30 万円 | 45 万円 |
| 経費 人件費(注) | 13 万円 | 19 万円 |
| 経費 家賃 | 15 万円 | 15 万円 |
| 経費 支払利息 | 1 万円 | 1 万円 |
| 経費 その他 | 13 万円 | 15 万円 |
| 経費 合計③ | 42 万円 | 50 万円 |
| 利益 ①-②-③ | 22 万円 | 45 万円 |
9自由記述欄
アピールポイント、事業を行ううえでの悩み、希望するアドバイス等
数字のつながりを確認する
融資担当者は、欄ごとの内容よりも欄と欄の整合を見ます。この例では次の順に数字がつながっています。
- 売上高: 客単価 900円 × 40人 × 26日 ≒ 94万円(創業当初)。軌道に乗った後は 60人で 140万円。取扱商品の売上シェア(45% / 40% / 15%)の合計は100%。
- 売上原価: 原価率32%で 30万円 → 45万円。
- 経費合計: 人件費・家賃・支払利息・その他の積み上げで 42万円 → 50万円。人件費はパート1名(従業員欄と一致)。
- 利益: 22万円 → 45万円。
- 返済: 公庫 400万円を7年(84か月)で返すと月約4.8万円。親族への返済1万円と合わせても、創業当初の利益22万円から支払えます(本人の生活費もここから確保)。
- 必要な資金 650万円 = 調達方法 650万円。自己資金 200万円は総額の約31%。
この記入例は、bizlyaiの自動チェック(文字数制限・数値の整合)で指摘なしの状態です。
各欄の書き方は 創業計画書の書き方(記入欄ごとの解説)、空の様式は テンプレート(Excel) からダウンロードできます。