企業の存在意義「パーパス」の重要性とその活用方法
この記事の目次

現代社会では、企業の存在意義を示す「パーパス」が注目されています。本記事では、パーパスの概要や、パーパスを活用した経営・ブランディング方法について解説していきます。さらに、成功事例やポイント、注意点も紹介します。
目次
- パーパスとは?
- パーパスの類義語との違い
- パーパス経営の発端
- パーパスが注目される背景
- パーパス経営・ブランディングの効果
- パーパス経営・ブランディングを実施するポイント
- パーパス経営・ブランディングで避けるべき注意点
- パーパス経営・ブランディングの企業事例
- まとめ
1. パーパスとは?
パーパス(purpose)とは、企業経営における存在意義や志を指します。「自社は何のために存在するのか?」という根本的な問いかけに対する答えが、パーパスです。パーパスは、企業の方向性を示す指針となり、経営の軸を明確にする役割を果たします。
2. パーパスの類義語との違い
パーパスの類義語として、ミッション(mission)やビジョン(vision)がありますが、それぞれ意味が異なります。パーパスは「自社の存在意義」を示す言葉であり、ミッションは「行動方針」を、ビジョンは「目指すべき姿」をそれぞれ示します。パーパス、ミッション、ビジョンは相互に関連し、パーパスが明確になることで、ミッションやビジョンが定まるという流れがあります。
3. パーパス経営の発端
パーパス経営の概念は、2010年前後に登場したとされています。世界最大の資産運用会社のCEOが、2018年に投資先企業の経営者に送った年次書簡「A Sense of Purpose(パーパスという意識)」で、企業経営におけるパーパスの重要性を訴えました。それ以降、パーパス経営が広く認識されるようになりました。
4. パーパスが注目される背景
パーパスが注目される背景には、以下の3つの要因があります。
4.1 サステナブルな世界への取り組み
世界が抱える温暖化や貧困、紛争などの問題に対処するために、SDGs(持続可能な開発目標)が定められました。企業もSDGs達成に向けた取り組みを求められており、サステナビリティを重視した経営が注目されています。このような背景から、サステナブルな経営が重要視され、パーパスが求められるようになりました。
4.2 労働者や消費者の価値観の移り変わり
ミレニアル世代(1980年~1990年半ばに生まれた世代)の労働者や消費者は、社会への貢献度や企業文化を重視する傾向があります。企業の売上や利益、規模よりも、価値観や方向性が自身の考えと一致しているかを意識しています。パーパス経営は、これからの社会を担う若手世代へ向けたメッセージとなります。
4.3 DX(デジタルトランスフォーメーション)の広がり
デジタル技術の発展により、企業はデータを活用して新たな価値を創出するDXに取り組んでいます。パーパスが明確でなければ、DXの本質を理解し、効果的な変革を進めることが難しくなります。パーパスを見つめ直し、企業内に浸透させることが、真のDX推進につながります。
5. パーパス経営・ブランディングの効果
パーパス経営・ブランディングが企業に与える効果は、以下の3つです。
5.1 ビジネス戦略
パーパスは企業の方向性を示す軸となり、ビジネス戦略と直結します。パーパスを明確にすることで、企業の付加価値が向上し、社会に価値を提供し続けることができます。
5.2 組織領域
パーパスを明確にすることで、従業員の意識が統一され、ベクトルが揃います。部署間の垣根を越えた意見やアイデアが生まれ、組織のあり方に良い変化をもたらすことができます。
5.3 人事領域
パーパスを掲げることで、共感した人材を獲得することができます。また、従業員の働く意義を明確にすることで、主体的に行動するようになり、モチベーションの向上やエンゲージメントの向上が期待できます。
6. パーパス経営・ブランディングを実施するポイント
パーパス経営・ブランディングを実施する際のポイントは以下の3つです。
6.1 パーパスを明確にする
まずは、自社のパーパスを明確にしましょう。「自社は何のために存在するのか?」という問いに答えることで、明確な自社のパーパスが決定します。
6.2 パーパスを言語化する
次に、パーパスを具体的に言語化し、ステートメントを作成しましょう。シンプルで覚えやすく、独自の言葉を使うことが大切です。
6.3 パーパスステートメントの実行
最後に、パーパスステートメントを実行します。ミッションやビジョンに落とし込むことが重要です。従業員が行動を起こすために、行動を明確化しましょう。
7. パーパス経営・ブランディングで避けるべき注意点
パーパス経営・ブランディングを実施する際の注意点は以下の2つです。
7.1 ターゲット顧客を狙ったパーパスの決定
ターゲット層を限定しないことが重要です。「こんなパーパスを掲げたら、自社のターゲット層は好感を持ってくれるだろう」という安易な考えは捨てましょう。パーパスは、社会全体に目を向けて決定することが大切です。
7.2 行動が伴わないパーパスの策定
行動が伴わないパーパスの策定は避けましょう。パーパス経営・ブランディングで重要なのは、すべての企業活動がパーパスと一貫性を持たせることです。
8. パーパス経営・ブランディングの企業事例
いくつかの企業が、パーパス経営・ブランディングに成功しています。ここでは、その事例を紹介します。
8.1 総合電気メーカー
ある総合電気メーカーでは、パーパスを掲げ、従業員の意識や向かう先が統一されました。その結果、揺らぎのない経営が実行され、過去最高益を記録しました。
8.2 消費財メーカー
ある消費財メーカーでは、「サステナビリティを暮らしの"あたりまえ"に」というパーパスを掲げています。同社は、パーパスを実現するために様々な取り組みを行っており、成功事例の1つです。
9. まとめ
パーパスは、企業の存在意義を示す指針であり、経営の軸を明確にする役割を果たします。パーパス経営・ブランディングを実施することで、企業は社会に価値を提供し続けることができます。本記事で紹介したポイントや注意点を参考に、パーパス経営・ブランディングに取り組んでみてください。


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