創業計画書「創業の動機」の書き方と例文|経験・準備から自分の言葉にする
AIを活用して作成し、公式資料を参照しています。掲載の記入例は架空の例です。出典と確認日は本文に記載しています。
この記事の目次
創業の動機は、『これまでの経験から、誰のどんな課題に気づき、何を準備して事業を始めるのか』が伝わる文章にします。大きな夢だけを書くより、あなたが実際に見聞きしたことと、すでに行った準備をつなげると具体的になります。
公庫の創業動機・略歴のセルフチェックでは、創業に至る経緯や、担当業務・実績・技能などの記載を確認できます。この記事では、その材料を自分で集めるためのワークと、編集部が作成した架空の例文を紹介します。
まず4つの質問に、箇条書きで答える
| 質問 | 書き出す材料 | まだ分からない場合 |
|---|---|---|
| どんな経験をしてきた? | 勤務期間、担当、任されたこと、得意な作業 | 経歴を時系列に並べ、今回の事業と関係するものを選ぶ |
| 誰のどんな不便を見た? | 具体的な場面や相談、観察したこと | 顧客候補への聞き取りや現地調査を予定する |
| 実現のために何をした? | 学習、資金準備、試作、見積、物件探し | 実施済みと、これから行うことを分ける |
| なぜ今、この形で始める? | 場所、時期、提供方法を選ぶ理由 | 理由が弱ければ計画を見直し、無理に物語を作らない |
書く材料は、立派に見えることより事実であることが大切です。『地域のお客様の強い要望』と書くなら、いつ、どのような声があったかを自分で説明できる状態にします。個人を特定する情報を本文に載せる必要はありません。
文章にする順番:経験→課題→準備→実現したいこと
私は[業務・役割]を[期間]経験し、[実際に身につけたこと]を得ました。
その中で[具体的な顧客・場面]に[課題]があると考えました。
そこで[実施済みの準備]を進め、[提供するサービス]で[価値]を届けるために創業します。
[未確定事項]は[確認方法・時期]で詰める予定です。これは記入を助ける型であり、すべての要素を同じ分量で入れる必要はありません。最初の下書きが長くなったら、経歴の細部は略歴欄、価格や集客方法は商品・サービス欄へ移し、動機には経緯を残します。
抽象的な文章を、事実で具体化する
改善前の架空例:『昔からカフェが好きで、地域に愛される店を作りたいと思いました。おいしいコーヒーと接客で差別化します。』この文では、開業の気持ちは分かっても、どんな経験を生かすのかが読み取れません。
カフェで6年間勤務し、接客と発注に加え、直近2年間は平日の昼時間帯の運営を担当しました。昼休みに短時間で食事を受け取りたいお客様への対応から、事前予約で受け取れるランチを中心とした店を考えました。現在は試作と仕入見積の取得を進めています。出店候補地の昼間の人通りを確認し、販売数の仮定を見直したうえで開業準備を進めます。
bizlyai編集部による架空の記入例。実在事業者の実績・採択事例ではありません。
改善後も、調査結果が出ていない部分は未確定のままです。『必ず需要がある』と補わず、準備の進み具合と、次に確かめることを示しています。あなたの職歴や準備に合わない部分は、そのまま使わず書き換えてください。
業種別の架空例文
美容室:技術と提供したい体験をつなげる
美容室で8年間勤務し、カットとカラーの施術、予約管理を担当してきました。お客様が自宅で手入れしやすい髪型を相談できるよう、一人ひとりの生活に合わせた提案を重視してきました。独立後は予約枠に余裕を持たせ、相談から仕上げまで自分が担当する店舗を計画しています。出店候補物件の条件と設備見積を確認し、無理のない一日の施術数から収支を検討しています。
bizlyai編集部による架空の記入例。実在事業者の実績・採択事例ではありません。
一人営業の店舗は、椅子の数だけで売上を増やせません。動機で示した丁寧な相談時間を、美容室の売上・稼働時間の記入例にも反映させます。
個人事業:担当してきた仕事から顧客を絞る
制作会社で5年間、店舗サイトの更新と問い合わせ対応を担当しました。開業後は、更新担当者がいない小規模店舗に向けて、初期制作と月次更新を組み合わせたサービスを提供します。料金と作業範囲を明確にした提案資料を作成し、現在は顧客候補に必要な更新頻度を聞き取っています。商談段階の案件は受注確定と分け、無理のない受注件数で計画します。
bizlyai編集部による架空の記入例。実在事業者の実績・採択事例ではありません。
未経験で始める場合に書くこと
同業の勤務経験がなければ、あるように見せる必要はありません。これまでの経験のうち生かせるもの、足りない技能、実際に行った研修・試験販売・協力者への相談を分けて書きます。資格や許認可が必要な事業は、要件と取得状況を別途確認します。
経営者の略歴には、仕事の中身を残す
動機は『なぜ始めるのか』、略歴は『どんな仕事を経験し、何ができるのか』を読み取りやすく整理します。両方に同じ長文を貼る必要はありません。年月は実際の職歴と一致させてください。
| 架空の略歴欄 | 内容 |
|---|---|
| 20XX年4月〜20XX年3月 | 飲食店で接客、仕込み、在庫確認を担当 |
| 20XX年4月〜20XX年3月 | 同店で昼時間帯の運営、発注、スタッフ配置を担当 |
| 現在 | 物件比較、メニュー試作、設備見積の取得を実施中 |
役職名だけでは伝わりにくい場合は、担当した業務を添えます。売上改善率などを書くときは、測定期間と自分の担当範囲も説明できる数字だけを使いましょう。
AIに整理してもらうときの入力例
創業計画書の「創業の動機」を整理してください。
以下にない経歴、実績、顧客の声、資格は追加しないでください。
不足する情報は質問し、未定事項は未定のまま残してください。
【実際の経験】[期間・担当業務]
【気づいた顧客の課題】[具体的な場面]
【実施済みの準備】[内容]
【これから確認すること】[内容]
【提供したい商品・サービス】[内容]
まず不足する情報を3点まで質問し、回答後に下書きと確認事項を分けて出してください。bizlyaiで自分の経験から創業の動機を整理すると、下書きからほかの項目へ続けて進められます。全体像を先に確認する場合は創業計画書の書き方ガイドをご覧ください。
仕上げる前の確認
- 経歴・経験の年数と略歴欄が一致している。
- 未実施の準備を、実施済みと書いていない。
- 提供したいサービスが、必要設備や収支の計画とつながっている。
- 第三者の例文を、自分の経験であるかのように残していない。
- 一文ずつ、自分の言葉で説明できる。
参照した公式資料
資料確認日:2026年9月17日。記入例・計算例は説明用に作成したものです。提出前に提出先の最新様式・案内と照合してください。
関連ガイド
- 業種別の事業計画書・創業計画書の記入例
飲食・美容・工事・清掃・学習塾など、自分の事業に近い例から準備できます。
- 創業計画書の書き方(日本政策金融公庫)
9つの記入欄ごとの書き方と、融資担当者が見る点。
- 創業計画書の記入例(カフェ開業)
全欄を埋めた架空の記入例。数字のつながりを確認できます。