SaaSの事業計画書の書き方・記入例|MRR・解約・開発費から収支を組み立てる
AIを活用して作成し、公式資料を参照しています。掲載の記入例は架空の例です。出典と確認日は本文に記載しています。
この記事の目次
SaaSの計画では、登録者数ではなく、有料契約がいつ始まり、どれだけ継続するかを月ごとに積み上げます。期末の契約数に月額料金を掛けたMRRと、その月の実際の売上を分けることが第一歩です。
以下は、小規模な保守事業者向けに作業報告を整理する月額サービスを作る架空例です。契約数・料金・費用は検討用の仮定で、SaaSの平均値や成長実績ではありません。
誰の、どの作業を変えるかを絞る
現場写真と報告内容を別々に管理している小規模な保守事業者を対象に、作業報告をまとめるサービスを開発します。導入担当者が試用できる範囲を決め、報告に必要な時間と修正の回数を確認します。最初は報告作成と共有に機能を絞り、請求や在庫管理は対象に含めません。
bizlyai編集部による架空の記入例。実在事業者の実績・採択事例ではありません。
『AIで業務を効率化する』から一歩進めて、利用者、購入を決める人、予算、今の代替手段を書きます。無料で試したいという回答と、有料でも使い続けたいという判断は分けて集めます。
期末MRRと月間売上を分ける
| 1か月目の仮定 | 数量・算式 | 結果 |
|---|---|---|
| 月額料金 | 1社1万円、1プランのみ | 1万円 |
| 月初の有料契約 | 20社 | 20社 |
| 当月の解約 | 2社が月初に解約し、当月請求なし | 継続18社 |
| 新規有料契約 | 6社が月半ばに開始、当月は半額 | 新規売上3万円 |
| 期末の有料契約 | 20−2+6 | 24社 |
| 期末MRR | 24社×1万円 | 24万円 |
| 当月の売上 | 18社×1万円+6社×0.5万円 | 21万円 |
この例では日割りを半月として簡略化しています。実際は契約・請求ルールで計算し、年払いの入金も別に管理します。期末MRR24万円を12倍した288万円は、その状態が12か月続く場合の年換算額であり、この会社の初年度売上ではありません。
新規6社を、営業と試用の数字で検証する
月30件の対象企業との商談から12社が試用し、そのうち6社が有料化する、という仮説を置きます。これは実測した成約率ではありません。接点を作る方法、試用開始までの日数、翌月にずれる契約を記録し、月ごとの獲得計画へ修正します。
| 確認する数値 | この例の計算 | 読み取り方 |
|---|---|---|
| 月初契約に対する解約割合 | 2÷20=10% | この1か月の仮定。少数顧客では振れが大きい |
| 有料化の仮説 | 6÷12=50% | 同じ試用開始集団で追跡する |
| 獲得費用の簡易計算 | 営業・販促費18万円÷新規6社=3万円/社 | この例では営業人件費も18万円に含める |
広告だけの費用で獲得単価を低く見せないようにします。利用期間が短い段階では、解約率を逆数にして大きな顧客生涯価値を示すより、継続月数、問い合わせ時間、利用停止の理由を確かめる方が判断に役立ちます。
開発・運用・営業の費用を別に置く
| 月次の簡易試算 | 仮の金額 |
|---|---|
| 当月売上 | 21万円 |
| クラウド・外部サービス等の利用費 | 4万円 |
| 開発・運用担当の人件費と外注費 | 60万円 |
| 営業・販促費(上の獲得費用) | 18万円 |
| その他管理費 | 8万円 |
| 上記費用合計 | 90万円 |
| 売上との差額 | −69万円 |
法人を想定し、開発・運用担当の報酬等は上表に含めています。税金、設備支出、借入返済、開発費の会計処理は省略した管理用試算です。開発費を資産にするかどうかと、現金が出る時期は分けて確認します。
利用開始前の支出を済ませた後の手元資金が420万円、毎月の現金減少が69万円で一定という簡略化では、約6.1か月で使い切る計算です。実際は利用費、採用、年払い、開発の遅れで変わるため、残高がゼロになる前の判断月と必要な残高を決めます。
作る人と、運用する人を決める
- 検証:対象企業の業務を確認し、有料化の条件と試用の終了日を決める。
- 開発:初期機能、受入条件、担当者、保守範囲を決める。
- 運用:問い合わせ、障害連絡、復旧、データの取り出しに誰が対応するかを決める。
- 見直し:継続利用と支援工数を確認し、機能追加・対象顧客・価格を調整する。
初期開発費と、公開後の資金を混ぜない
例として初期開発等180万円と、公開後の資金420万円を合わせて600万円を用意する計画を置きます。自己資金300万円と追加調達希望300万円なら、未確定の調達は実行済みとして扱わず、成立しない場合の開発範囲も決めます。月額収入で支出を賄える時期は、毎月の契約・費用表から算出します。
AIに渡す入力例
SaaSの事業計画書を整理してください。
顧客・現在の代替手段:[事実]
料金と請求ルール:[内容]
月初有料契約・新規・解約:[月別の仮定]
商談・試用・有料化:[実績と目標を区別]
開発・運用・営業費用:[内訳]
初期支出後の現金:[金額]
期末MRR、月間売上、現金収支を分けてください。
未検証の成約率や継続率は実績に書き換えず、不足情報を質問してください。数字を月別にしてから、文章へまとめる
資金繰りの作り方と市場・競合の根拠の集め方を使い、bizlyaiでSaaSの計画を下書きする際の材料を用意しましょう。
参照した公式資料
資料確認日:2026年9月17日。記入例・計算例は説明用に作成したものです。提出前に提出先の最新様式・案内と照合してください。
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