事業計画書の資金繰り表の作り方|黒字でも現金が足りない6か月の記入例
AIを活用して作成し、公式資料を参照しています。掲載の記入例は架空の例です。出典と確認日は本文に記載しています。
この記事の目次
資金繰り表は、現金が入る月と出る月に数字を置き、支払日に足りるかを確かめる表です。売上が増えていても、入金が後で仕入が先なら、途中で資金が不足します。利益の計算と並べて用意しましょう。
収支計画と資金繰り表の違い
| 出来事 | 収支計画で考えること | 資金繰りで考えること |
|---|---|---|
| 売上の発生 | 売上として計上する時期 | 顧客から実際に受け取る時期 |
| 商品の仕入 | 販売した分の原価・残る在庫 | 仕入代金の支払日 |
| 借入 | 売上には含めない | 実行時に現金が増える |
| 借入元金の返済 | 費用とは分ける | 支払う現金が減る |
| 設備購入 | 減価償却等の処理を確認 | 代金を支払う日に現金が減る |
| 個人事業主の生活費 | 事業の経費と区別 | 事業用の現金から引き出す額を確認 |
会計上の処理は取引条件に合わせて確認します。まずは『いつ、いくら払うか/受け取るか』が分かる請求書・契約・返済予定を集めると、資金繰り表を作りやすくなります。
最初にそろえる5つの材料
- 開始時点の現金・預金残高。これから受け取る予定額は含めない。
- 売上の月別予定と回収条件。現金販売、翌月払い等を分ける。
- 仕入・外注・家賃・給与等の支払予定。年払いも含める。
- 設備支出、税金、借入の実行・返済、事業主の生活費等。
- 受注や入金が遅れる場合の仮定と、確保したい最低残高。
6か月の資金繰り表:売上は増えても途中で不足する例
個人事業主の架空例です。単位は万円。開業時の設備代を払い終えた後に120万円が残り、売上は全額翌月回収、仕入等は売上予定の40%を当月に支払うと仮定します。事業の固定的支払20万円、生活費20万円、元金返済5万円が毎月発生します。税金・利息・追加設備等を省略した計算例なので、実際の計画には追加してください。
表が画面に収まらない場合は、横にスクロールすると6か月目まで確認できます。
| 項目(万円) | 1か月目 | 2か月目 | 3か月目 | 4か月目 | 5か月目 | 6か月目 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上予定(参考) | 30 | 50 | 70 | 80 | 90 | 100 |
| 月初の計算上残高 | 120 | 63 | 28 | 5 | −2 | −3 |
| 売上の入金 | 0 | 30 | 50 | 70 | 80 | 90 |
| 仕入等の支払 | 12 | 20 | 28 | 32 | 36 | 40 |
| 事業の固定的支払 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 |
| 生活費の引出し | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 |
| 借入元金返済 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
| 当月の支払合計 | 57 | 65 | 73 | 77 | 81 | 85 |
| 月末の計算上残高 | 63 | 28 | 5 | −2 | −3 | 2 |
計算式は『月初残高+入金−支払=月末残高』です。4か月目にマイナスとなるため、このままでは予定した支払を実行できません。負の残高は借入が自動的にできる意味ではなく、不足額を示しています。6か月目にプラスに戻るとしても、途中の不足を解消する必要があります。
3か月目は、簡易的な事業収支が売上70−仕入28−固定的支払20=22万円のプラスです。一方、現金は前月売上の50万円しか入らず、生活費・返済も含む73万円が出るため、23万円減ります。利益と現金の動きが異なることが分かります。
必要な運転資金は、最も少ない残高から考える
この例の最少残高は5か月目の−3万円です。開始時点に3万円を追加すれば表の月末残高はゼロ以上になりますが、余裕はありません。月末に少なくとも30万円を残す仮の目標なら、33万円を追加した開始残高153万円が必要です。税金や設備の支払を足せば必要額も変わります。
月末に足りていても、月初の家賃・仕入支払が売上入金より先なら月中に不足することがあります。残高が薄い月は週別・日別に分け、実際の支払順で確認してください。『何か月分あれば十分』と固定せず、支払と入金の間隔から検討します。
不足が見えたら、計画の前提を変えて比較する
| 検討する変更 | 再計算すること | 確認する相手・材料 |
|---|---|---|
| 着手金や前払いを設ける | 受取時期と必要な値引き等 | 顧客との契約条件 |
| 仕入数量を分ける | 在庫支出、送料、仕入単価 | 仕入先の最低ロット |
| 設備導入を段階化する | 最初の支出と外注費の増減 | 納期・見積・提供能力 |
| 調達を検討する | 実行日、利息、元金返済 | 金融機関等との相談結果 |
借入希望や補助金の入金予定を、確定した現金として先に置かないようにします。調達ができない場合、実行が遅れた場合の計画も残し、支払が不足する前に相談・変更へ進みます。
よくある二重計上と抜け漏れ
- 開業費の表で払った設備代を、開始残高からもう一度引く。
- 手数料差引後の売上入金から、同じ手数料をもう一度引く。
- 返済元金を利益の費用にも入れ、資金繰りでも引いて混同する。
- 消費税等の支払、年払い保険、保証金、賞与等を月額平均だけで処理する。
- 売上が増えた分の在庫・外注・人員の先払いを増やしていない。
AIに表を作ってもらう入力例
資金繰り表の下書きを作ってください。単位は万円です。
開始残高:[金額。支払済みの費用を明記]
月別売上:[数字]
回収条件:[当月/翌月など]
月別の支払:[仕入・固定費・設備・税金・返済・生活費]
調達:[確定と希望を区別]
月初残高、入金、支払、月末残高を示してください。
負の残高が出る月と未入力項目を指摘してください。
借入・補助金を自動で追加して帳尻を合わせないでください。自分の業種の入出金へ置き換える
工事業は工期と検収、ECは在庫と決済入金、SaaSは開発と契約の継続が資金繰りに影響します。bizlyaiで収支と返済計画を整理する際は、収支と現金の前提を両方入力してください。
参照した公式資料
資料確認日:2026年9月17日。記入例・計算例は説明用に作成したものです。提出前に提出先の最新様式・案内と照合してください。
関連ガイド
- 創業計画書の記入例(カフェ開業)
必要な資金と調達方法、事業の見通しの数字の積み上げ方。

